漢方中医学(基礎)

2017年12月 7日 (木)

妊娠可能な年齢は

 先日、東尾理子さんが41歳で3人目を妊娠されたという
 発表のニュースは、妊活中の同じ年代の方たちに
 衝撃を与えたことと思います。

 東尾さんのブログ
https://ameblo.jp/riko-higashio/entry-12326763795.html
で「妊娠適齢期」と題して、妊娠には適齢期があるとお話をしています。

 東洋医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」で、
 黄帝は岐伯に、
 「年をとると、子供ができなくなるのは自然の定めなのか」
 と問いました。

 岐伯は、女性は7歳を1紀とし、
 7歳で腎気が活発化
 14歳で腎気が成熟し月経がはじまり、妊娠可能となる
 21歳で腎気が体の隅々まで行き渡る
 28歳で身体が最も成熟した時期(妊娠適齢期)
 35歳で腎気が衰え始める
 42歳でさらに衰え
 49歳で月経が止まり妊娠することができなくなる
 と言っています。

 男性の場合は8歳を1紀とし、
 56歳で生殖能力が衰え
 64歳で生殖能力は失われる
 と考えています。

 腎気は生まれつき他の方よりも多い方もいるため
 49歳(男性は64歳)以降でも妊娠は可能であると考えられるが、

 子宝を望むのであれば早ければ早い方が良いのは
 当然のことです。

 腎気が生まれつき弱い方、生活習慣によって
 腎気が早く衰えている方は、
 妊娠適齢期はもっと早い時期であり
 妊娠限界時期ももっと若い年齢になります。

 東洋医学では、腎気の衰えを養生することで
 補うことができると考えています。

 腎気を補い、腎気を衰えさせている生活習慣を改め
 自分に合った養生をしていくためには、 
 東洋医学の知識を利用することが最も効果的です。

 多摩中医薬研究会の会員店は
 東洋医学(中医学)に精通した相談薬局グループです。

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2017年6月26日 (月)

五臓六腑について・・・脾

③脾
脾は消化器官の働き全般を指しています。

(主な働き)
(1)消化・吸収・運搬
脾の重要な役割は、飲食物より得られる栄養物質を
消化・吸収し、それらをもとに気血を作り
全身へ運搬することです。

(2)血は血管内を漏れなく流れていくためには脾の統血作用
があるためです。

(3)内臓や組織の位置が一定した位置にあるのは
脾の昇提作用のおかげです。

(それぞれの働きが低下すると・・・)
(1)食欲不振・胃もたれ・下痢・軟便・むくみ
(2)不正出血、鼻血、稀発月経
(3)胃や子宮の下垂、めまい、下痢
など消化器官の不調だけでなく、内臓全般の働きの低下
血の統制が乱れてしまいます

脾の働きは、消化吸収・運搬・気血、統血、昇提ですが、
主に消化吸収へ負担をかけたり機能が低下すると
六淫と呼ばれる病邪の「湿邪」を発生させ、
病気を慢性化させてしまいます。

さらに、痰飲の発生とも深く関与しているため三焦を通じて
全身的な水(津液)の澱みや停滞を発生させてしまいます。

湿邪は、今の梅雨時期から暑さが和らぎ始める処暑までは
非常に発生しやすいため、冷たいものを多くとりすぎたり
変食傾向にならないよう注意しましょう。

漢方薬では、体内に発生した湿邪を追い払うものや
消化器官の低下した状態を補うもの、
下垂した内臓を持ち上げて働きを取り戻すものなど
症状に合わせた漢方薬が数多くあります。

いつもこの時期に体調を崩してしまう方、
普段から消化器官が弱い方は
漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

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2017年4月18日 (火)

五臓六腑について・・・心

②心
心は五臓の中でも中心的存在で、生命維持のための柱となるため
別名「君主の官」とも言われています。

(おもな働き)
・血を全身に送り出し、めぐりを管理しています。
・意識、感情、思考などの精神活動を管理しています。
 現代医学では、思考や感情は脳が支配しているとしていますが、
 中医学ではそれは「心」の働きであると考えています。

現代病ともいわれる「うつ病」など精神疾患の多くは
漢方では「肝」「心」の働きの乱れであると考えています。

「心」の乱れの始まりは睡眠障害が大きく関係しています。
睡眠障害を改善するための漢方薬である
「酸棗仁湯」「帰脾湯」「天王補心丹」などは

その効能に「養心安神」
という作用があるため
睡眠障害を整えていく作用があるのです。

睡眠障害の始まりは
朝すっきり起きれない・寝付くのに少し時間がかかる
夢が多い・朝早く目覚めてしまう
などが挙げられます。

本当の睡眠障害である不眠症になる前に
漢方薬で「未病対策」(セルフメディケーション)することが
大切です。

次回は③脾についてご説明いたします。

2017年3月19日 (日)

五臓六腑について・・臓の働き(肝)

漢方薬を選択するための診断方法に、
「五臓弁証」があります。

中医学では、人体の内臓全体を「臓腑(ぞうふ)」と呼び
「臓」は「肝・心・脾・肺・腎」の5つのことで「五臓」
「腑」は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」のことで「六腑」

「臓」と「腑」は、表裏の関係があり
「臓」は裏
「腑」は表
に属します。

●五臓それぞれの働き

①肝
 「肝」は、の巡りを管理しています。
 を貯蔵して全身の血量を調整しています。

 (主な働き)
・肝主疎泄
全身の気の巡りがスムーズに流れるように管理しています。
精神的不安や緊張・ストレスに対して働いているため。
この働きが整っていると、精神的に安定し、感情をうまくコントロール
することができます。
逆に、働きの低下は、精神不安・イライラ・うつ・気分変調
といった感情面をコントロールすることができにくくなります。

・臓血
五臓の肝は血を貯蔵し必要に応じて全身に送り出しています。
運動した時には筋肉に、
読書やスマホを見ているときには目に血を供給し
栄養を与え、休職しているときには血は肝に戻り貯蔵されます。

肝は「目」や「筋」と関係が深いため、
臓血作用が低下すると
目の疲れ・かすみ目・ドライアイ・飛蚊症
筋肉のけいれん・しびれ・こわばり・震えが起こります。

また、「肝」は自律神経やホルモンとも関係が深く
自律神経失調症・うつ病・パニック症・甲状腺異常
月経異常・不妊症などその他多くの疾患が
関係しています。

肝は、五行学説で説明した「木」と関係しているため
のびのびと自由に動き回ることを好みます。

「肝」は様々な病気の出発点ともいわれていますので
ストレス対策をして、心もからだものびのび・イキイキと
活かしていきましょう。

次回は②心についてご紹介します。

2017年2月19日 (日)

五行学説・・(相生・相剋)

前回に続きまして、五行学説のそれぞれの関係性
についてご紹介いたします。

余談ですが、漢方治療を行っていて感じることは
固定概念を持ちすぎることはよくない。ということです

この状況は必ずしも同じ結果・同じ反応を示さなければならない
ということは、漢方では治療の妨げになることがあります。

例えば、「肝」の働きが低下していると、
必ず、血流障害・イライラ・憂鬱・目の疲れ・かすみなどが
あらわれないといけないということはありません。

更に、漢方薬を服用するには
記載されている効能効果に完全にマッチングしていないといけない
わけでもありません。

漢方は基礎理論はあくまでも骨組みであって
最終的出来栄え(症状や反応)は人によって違いがあります。
柔軟に広い視野をもって学んでください。

本題です。

五行にはそれぞれ独自の特徴を持っていますが、
5つの要素はバランスを保って存在していて、

一つの要素がもう一つを生み出す関係を「相生(そうせい)」
一つの要素がもう一つを抑える関係を 「相克(そうこく)」
と呼んでいます。

図で表現すると
       
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となります。

相生の関係は
木(肝)は燃えると火(心)を生みます。
火(心)は燃えた後灰となり、灰は土(脾)に帰ります。
土(脾)を掘ることにより金(肺)を得ることができる。
金(肺)の表面には水(腎)が凝集しやすい。

相克の関係は
木(肝)は、土(脾)の栄養分を吸収し、
土(脾)は、水(腎)を吸い込み、
水(腎)は、火(心)を消し、
火(心)は、金(肺)を溶かし、
金(肺)で作られたノコギリは木(肝)を切る

という関係が五行にはあります。

体調を崩している状態は、
この相生・相克の関係に乱れが起こっている状態で、

相生の乱れを「相乗(そうじょう)」
相克の乱れを「相侮(そうぶ)」
と呼びます。

相乗の関係の例えとして

森林は降った雨を蓄えて、川に流したり、二酸化炭素を吸収する
等の働きがありますが、
森林を維持するために「間伐」が必要になります。

間伐は、込み合ってきた木々を間引く作業のことで、

間伐を行わないと
木が生い茂り、互いに成長を抑制、
光が土(脾)まで届かないため、土地がやせて下草も生えず
根もしっかり張ることができないため木(肝)の成長を悪くします。
また、土(脾)が痩せることで降った雨水(腎)を
吸収することができなくなり、土砂災害が発生しやすくなります。

このように、肝(木)の働きの異常が
脾(土)に影響を与えてしまうことを相乗と言います。

漢方相談では、現在の病状・症状とこれまでの経過などから
どの臓に現在問題があるのか、そして何に影響されているのか
今後どのようになってしまうのかが
五臓の相生相剋関係から判断することができ
それに合った治療方法を選択するのです。

その為、漢方相談といったカウンセリングが重要になります。
せっかく服用する漢方薬ですから
自分に適した漢方薬を服用することが治療の近道です。

漢方相談をするなら、カウンセリングに定評のある
多摩中医薬研究会のお店に
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2017年2月 9日 (木)

五行学説

前回は、陰陽学説のお話で、
すべてのもの事象に陰陽の対立し依存しあう関係のものが
存在するということでした。

今回はもう一つの中医学哲学「五行学説」です。
これは、自然界に存在す基本の要素を、その性質によって
「木・火・土・金・水」
にわけて、この5種類の物質が互いに関係を持ち、
バランスをとって存在しているという考えです。

それぞれの特徴をご紹介します。

①木の特徴:育つ、昇る、発散する
植物の木のイメージ通りで、枝や幹のように自由に、上へ外へと
広がっていく性質のものやそのような働きは「木」に属します。


②火:暖かい、上昇する、明るい
火が燃え上がる、炎上するという言葉通り、
火は暖かく上へ上がる性質があるので、
そのようなものは「火」に属します。

③土:受け入れる、養い育てる、分解して変化させる
土には、種をまいて農作物を収穫する作用があり、
「万物はみな土より出ずる」
という言葉があるように
受け入れ、育て、分解する特徴があり
そのような性質や作用のものは「土」に属します。

④金:冷たい、硬い、清潔
金は、金属のイメージで、硬く、汚れにくく、重厚感があります。
また、金属は変化する性質によって、新たな形へ変わります。
そのような性質や特徴を持つものは「金」に属します。

⑤水:湿らせる、潤す、冷ます
水は、重力によって、上から下へ向かいます。
物を湿らせたり、潤したり、熱を冷ましたり、火を消すこともできます。
こうした作用や物事は「水」に属します。

五行と、五臓、からだの部位、感情、季節、色などと分けた表を
五行色体表と呼び、漢方を学ぶ上で基本的な関係表となります。

Book1

次に、五行にはそれぞれ関係性があります。

次回は、五行の「相生・相克」について
をご紹介します。

2017年1月27日 (金)

陰陽五行・・陰陽

前回、五臓についてお話と言いましたが、その前に
陰陽五行についてお話いたします。

陰陽学説(いんよう)は中国の古代哲学で、
この世に存在するすべてのものに
陰と陽の対立する性質を持つ2種類に分けることができ
陰と陽は対立しながらもお互いに影響しあう関係であります。

<陰陽の例>

・陽・・・天 上 男 外 昼 夏 熱 実 気 動 興奮 亢進
・陰・・・地 下 女 内 夜 冬 寒 虚 血 静 抑制 衰退

など、さまざまな物に陰陽は存在します。

陰陽がお互いに影響しあうということは、
一方があるからもう一方が存在する相互依存の関係です。

陰陽は絶えず増減し、すべての事物は一定の段階に達すると
、それぞれ反対方向に転じるとされています。

季節で説明しますと、
昼間と夜間の時間は

春分の日を境に、太陽が出ている時間が長くなり(陽の増加)
夏至をピークに徐々に陽の時間が少なくなり
秋分の日を境に、日が沈んでいる夜の時間が長くなり(陰の増加)
冬至をピークに陰の時間は減少し春分の日を迎え
再び同じサイクルを繰り返します。

人の身体にも陰陽は存在します。

身体の表面は陽、体内は陰に分けられますが、
身体表面はさらに前面(陰)と背面(陽)に分けられ
体内では五臓(陰)六腑(陽)、
さらに五臓では心肺が陽、肝・脾・腎が陰に分けられます。

〇陰陽の均衡
陰陽は常に増減し変化をしています。
からだが健康である条件はこの陰陽のバランスがとれていることです。
バランスが崩れると、からだはバランスがとれた状態に戻そうと調整します。

体調が悪くなる、病気になるのは
この陰陽のバランスが大きく乱れていて、
うまく調整できていない状態なのです。

バランスが乱れている状態の例として
●陰が過剰・・冷えが強い、内臓の冷え
●陽が過剰・・暑がる、のどの渇き
●陰が不足・・足裏・手のひらのほてり、のどの乾燥
●陽が不足・・冷え、疲労しやすい

といった体調変化が現れます。

陰の過剰と陽の不足、陽の過剰と陰の不足は
同じような症状が現れますが、
治療方針は違いますので、
他の自覚症状などから総合的に陰陽バランスの乱れを
見極めなければなりません。

総合的判断の要素として五臓の働きの状態を
把握することが必要です。

その五臓の働きを学ぶ上で五行学説を知っておくことが
大切なので次回は五行学説について
お話しする予定です。

余談:
スターウォーズの最新作は見ましたでしょうか、
私は残念ながら、いろいろ用事が重なり
見ることができていません。

スターウォーズをご存知の方は
ジェダイが光でダースベーダーが闇であることは知っていると思いますが、
闇であるダースベーダーは初めから影であったのではありません
影(闇)を明るくする光としてジェダイとなりましたが、
内に潜んでいた闇が表に出ることで
ダークサイドに陥ってしまいました。

しかし、闇になってもすべてが闇で存在することはできないため
光の部分が自身の最後の時に現れルークを救ったのです。

このように、一方に偏りすぎると
あらぬ方向に向かってしまうため
しっかりとバランスをとることが大切なのです。

仕事ばかりしないでたまには息抜きを・・・

来月からプレムアムフライデーが始まります。
うまく息抜きしましょう!!

2017年1月14日 (土)

気血水・・・「気」

前回は、漢方中医学の基礎理念についてご紹介いたしました。

健康とは、大自然との調和や体内バランスが整っている状態であり、
病気になるのは、その調和が乱れたために起こっているのです。

漢方中医学は、血液検査や心電図、CTスキャンなどがない時代から
発展してきた医学ですので、検査値や病理検査を治療の指標と
しているのではなく、自覚症状や体質変化から

「証」を読み取り、体内の変化を探ります。

その証を見極めるために
・八綱弁証
・気血水弁証
・臓腑弁証
・病邪弁証
が必要であることも前回ご紹介いたしました。

今回は、その中の気血水弁証のための要素である
「気血水」について説明いたします。

気血水は、身体の全体を生かしていくために必要な物質です。

「気」は、目に見えないエネルギーのことで、
身体の中で流れている電気もその一部であり、
気配や雰囲気あるいはオーラと言われるものも、
その人が持っている「気」のエネルギーの一つです。

中医学では「気」の持つ働きを大きく5つに分類しています。

①推動作用
気は他の要素である血・水・精などを動かし循環させています。
このことを気の推動作用と呼んでいます。

②温煦作用
気はからだを温め体温を維持する働きがあります。
体温は気の温煦作用が行っているのです。

③防御作用
その名の通り身体を守る働きで、特に体表面にある気の
ことで「衛気(えき)」と呼んでいます。

④気化作用
私たちは食物の中にある気(エネルギー)を
食べることで、体内に取り入れ気・血や水・精を作っていますが、
その食物から必要なものを取り出す作用のことや
体内で不要になったものを排泄物に変化させるのもこの作用です。

⑤固摂作用
気は血や水・精などの液状のものが漏れ出ないように防ぐ働きがあり
そのことを固摂作用と呼んできます。
また、胃下垂や子宮脱などの臓器の下陥が起こらないように
定位置にとどめておく働きもこの作用です。

これら5つが主な気の働きで、これらの働きが充実していると
健康状態が良いということになり、

健康を害している場合には、
その症状の現れ方などから、
「気」が乱れているのであればどの作用が乱れているのかを
診断します。

冒頭でもお話ししましたが、漢方中医学は、
検査値や病理検査などを診断の要素としていないため

自覚症状や体質変化を詳しくお伺いしないといけません。
その為、漢方相談は問診がとても大切なのです。

漢方薬を服用することを考えたら
漢方カウンセリングが充実した薬局・薬店で相談して
漢方薬を選んでもらいましょう。

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次回は、血の働きについてご紹介します

2017年1月 8日 (日)

整体観について

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漢方中医学の大きな特徴は
大きく分けると
「整体観」と「弁証論治」の2つの考えに総括されます。

これらを基礎として、治療・養生とつながっていくのです。

「整体観」は、2つの側面があります。

①人体と自然環境との関係
人は、自然環境(地球環境・宇宙)の一部であり
気候の変動などの影響を受けます。
その変化に適応できるように
身体はできていますので、
気候の変動などで体調を崩す場合には
その変化に適応する力が弱くなってしまっているという考えです。

②人は一つの有機体
人の身体は、筋肉・骨・血管・内臓・脳・神経・血液や体液・ホルモン
等でからだを動かし維持し、それぞれは独自の機能
を持っていますが、互いに密接に関係しあい有機的に関連をもって
つながっていると考えています。
その為、病状が現れた時にはその部分だけの問題ではなく
関連している器官や組織などにも問題があるのではないか
と中医学では考えています。

整体観は、中医学によって診断や治療を行う際の基本となる考えです。



「弁証論治(べんしょうろんち)」とは

「弁証」とは中医学独特の診察方法である「四診」によって、
病状・体質・舌の状態などの情報を整理して、
病気の原因や性質をどのような「証(しょう)」であるかを判断することです。

「論治」とは弁証によって決定した診断に適した治療方針を立てることです。

「弁証」には様々な方法がありますが、
・八綱弁証
・臓腑弁証
・気血水弁証
・病邪弁証
に分けることができます。

次回は、気血水の働きと関係についてご紹介します。


余談ですが、宇宙についてお話します。
私たちが住んでいる「地球」があるのは「太陽系」
太陽系はもっと大きな銀河系宇宙に属しています。
この銀河系宇宙を別名「天の川銀河」と呼んでいます。
(銀河系の端から端までは10万光年あるそうです)

地球は太陽の周りを365日かけて一周することは皆さんご存知ですが、
その太陽が動いていることを知っていますか、
銀河系は渦を巻くように動いています。
その為、太陽系も移動し続けているのです。

その移動は1秒間に20キロメートル、1年間では約6億キロメートルも
動いているのです。
目指している方向は、こと座とヘルクレス座の間です。

1年間に6億キロメートルも動いているのに、
星座の形が変わらないのは、
それだけ宇宙が広大であるといえます。

しかし、確実に動いていますので、
10万年後には、北斗七星の形が違って見えるそうです。

余談が長くなりそうなので終わりにします。
ありがとうございました。

2017年1月 5日 (木)

中医学とは

中医学って何でしょう?

漢方とどう関係があるの、何が違うの?

漢方とは、中国伝統医学(東洋医学)のことを総称して使う言葉として一般的です。
それは、4世紀ごろに朝鮮半島より伝わり、
日本の風土や民族性などの影響から独自に発展しました。

漢方という言葉は日本発祥のため、
漢方は日本発といいますが、基礎哲学は中国から伝来したものです。

中医学は、漢方の基礎となる学問で
からだを自然界の一部と考え、病気の起こりは自然界との調和の乱れ
が原因と考え、(整体観)

病状の特徴、体質的変化や経過などを観察し
「弁証」と呼ばれる独特な診断を行い、

弁証に合った治療法・治療薬を選択する流れが中医学の特徴です。

西洋医学との違いは、
治療の方向性に大きく違いがあります。

例えば、高血圧症の場合、

西洋医学では、降圧剤と呼ばれる薬によって
血管を拡張したり、ホルモンを抑えたり、利尿を促進することで
血圧を調整して標準値を維持することを目標とします。

一方、漢方薬は
血圧が上がっている体質的原因を探り、
それを改善することを目標としています。

近年は中西統合医療といわれ、
対症療法として西洋薬を用い
体質改善として漢方薬を併用することが
多くなってきています。

西洋医学は、効果が優れていますので、
急性症状にはとても有効です。

しかし、慢性的な病気の場合、
病状を安定させることはできても
根本的な改善につながらない場合が多く
服用をやめると元に戻るのが特徴です。

漢方薬は、急性症状よりも
慢性症状の改善を得意としています。
それは、体質改善することによって
悪化を防いだり、繰り返す病状を改善に導くためです。

西洋医学と中医学の不足をお互いに補いあって
利点を生かした治療が「中西統合医療」です。

今年(平成29年)、漢方中医学について
ブログでご紹介してまいりますのでよろしくお願いいたします。