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2017年2月19日 (日)

五行学説・・(相生・相剋)

前回に続きまして、五行学説のそれぞれの関係性
についてご紹介いたします。

余談ですが、漢方治療を行っていて感じることは
固定概念を持ちすぎることはよくない。ということです

この状況は必ずしも同じ結果・同じ反応を示さなければならない
ということは、漢方では治療の妨げになることがあります。

例えば、「肝」の働きが低下していると、
必ず、血流障害・イライラ・憂鬱・目の疲れ・かすみなどが
あらわれないといけないということはありません。

更に、漢方薬を服用するには
記載されている効能効果に完全にマッチングしていないといけない
わけでもありません。

漢方は基礎理論はあくまでも骨組みであって
最終的出来栄え(症状や反応)は人によって違いがあります。
柔軟に広い視野をもって学んでください。

本題です。

五行にはそれぞれ独自の特徴を持っていますが、
5つの要素はバランスを保って存在していて、

一つの要素がもう一つを生み出す関係を「相生(そうせい)」
一つの要素がもう一つを抑える関係を 「相克(そうこく)」
と呼んでいます。

図で表現すると
       
2_3
となります。

相生の関係は
木(肝)は燃えると火(心)を生みます。
火(心)は燃えた後灰となり、灰は土(脾)に帰ります。
土(脾)を掘ることにより金(肺)を得ることができる。
金(肺)の表面には水(腎)が凝集しやすい。

相克の関係は
木(肝)は、土(脾)の栄養分を吸収し、
土(脾)は、水(腎)を吸い込み、
水(腎)は、火(心)を消し、
火(心)は、金(肺)を溶かし、
金(肺)で作られたノコギリは木(肝)を切る

という関係が五行にはあります。

体調を崩している状態は、
この相生・相克の関係に乱れが起こっている状態で、

相生の乱れを「相乗(そうじょう)」
相克の乱れを「相侮(そうぶ)」
と呼びます。

相乗の関係の例えとして

森林は降った雨を蓄えて、川に流したり、二酸化炭素を吸収する
等の働きがありますが、
森林を維持するために「間伐」が必要になります。

間伐は、込み合ってきた木々を間引く作業のことで、

間伐を行わないと
木が生い茂り、互いに成長を抑制、
光が土(脾)まで届かないため、土地がやせて下草も生えず
根もしっかり張ることができないため木(肝)の成長を悪くします。
また、土(脾)が痩せることで降った雨水(腎)を
吸収することができなくなり、土砂災害が発生しやすくなります。

このように、肝(木)の働きの異常が
脾(土)に影響を与えてしまうことを相乗と言います。

漢方相談では、現在の病状・症状とこれまでの経過などから
どの臓に現在問題があるのか、そして何に影響されているのか
今後どのようになってしまうのかが
五臓の相生相剋関係から判断することができ
それに合った治療方法を選択するのです。

その為、漢方相談といったカウンセリングが重要になります。
せっかく服用する漢方薬ですから
自分に適した漢方薬を服用することが治療の近道です。

漢方相談をするなら、カウンセリングに定評のある
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お気軽にご相談ください。

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