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2017年1月14日 (土)

気血水・・・「気」

前回は、漢方中医学の基礎理念についてご紹介いたしました。

健康とは、大自然との調和や体内バランスが整っている状態であり、
病気になるのは、その調和が乱れたために起こっているのです。

漢方中医学は、血液検査や心電図、CTスキャンなどがない時代から
発展してきた医学ですので、検査値や病理検査を治療の指標と
しているのではなく、自覚症状や体質変化から

「証」を読み取り、体内の変化を探ります。

その証を見極めるために
・八綱弁証
・気血水弁証
・臓腑弁証
・病邪弁証
が必要であることも前回ご紹介いたしました。

今回は、その中の気血水弁証のための要素である
「気血水」について説明いたします。

気血水は、身体の全体を生かしていくために必要な物質です。

「気」は、目に見えないエネルギーのことで、
身体の中で流れている電気もその一部であり、
気配や雰囲気あるいはオーラと言われるものも、
その人が持っている「気」のエネルギーの一つです。

中医学では「気」の持つ働きを大きく5つに分類しています。

①推動作用
気は他の要素である血・水・精などを動かし循環させています。
このことを気の推動作用と呼んでいます。

②温煦作用
気はからだを温め体温を維持する働きがあります。
体温は気の温煦作用が行っているのです。

③防御作用
その名の通り身体を守る働きで、特に体表面にある気の
ことで「衛気(えき)」と呼んでいます。

④気化作用
私たちは食物の中にある気(エネルギー)を
食べることで、体内に取り入れ気・血や水・精を作っていますが、
その食物から必要なものを取り出す作用のことや
体内で不要になったものを排泄物に変化させるのもこの作用です。

⑤固摂作用
気は血や水・精などの液状のものが漏れ出ないように防ぐ働きがあり
そのことを固摂作用と呼んできます。
また、胃下垂や子宮脱などの臓器の下陥が起こらないように
定位置にとどめておく働きもこの作用です。

これら5つが主な気の働きで、これらの働きが充実していると
健康状態が良いということになり、

健康を害している場合には、
その症状の現れ方などから、
「気」が乱れているのであればどの作用が乱れているのかを
診断します。

冒頭でもお話ししましたが、漢方中医学は、
検査値や病理検査などを診断の要素としていないため

自覚症状や体質変化を詳しくお伺いしないといけません。
その為、漢方相談は問診がとても大切なのです。

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次回は、血の働きについてご紹介します

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