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2017年1月

2017年1月27日 (金)

陰陽五行・・陰陽

前回、五臓についてお話と言いましたが、その前に
陰陽五行についてお話いたします。

陰陽学説(いんよう)は中国の古代哲学で、
この世に存在するすべてのものに
陰と陽の対立する性質を持つ2種類に分けることができ
陰と陽は対立しながらもお互いに影響しあう関係であります。

<陰陽の例>

・陽・・・天 上 男 外 昼 夏 熱 実 気 動 興奮 亢進
・陰・・・地 下 女 内 夜 冬 寒 虚 血 静 抑制 衰退

など、さまざまな物に陰陽は存在します。

陰陽がお互いに影響しあうということは、
一方があるからもう一方が存在する相互依存の関係です。

陰陽は絶えず増減し、すべての事物は一定の段階に達すると
、それぞれ反対方向に転じるとされています。

季節で説明しますと、
昼間と夜間の時間は

春分の日を境に、太陽が出ている時間が長くなり(陽の増加)
夏至をピークに徐々に陽の時間が少なくなり
秋分の日を境に、日が沈んでいる夜の時間が長くなり(陰の増加)
冬至をピークに陰の時間は減少し春分の日を迎え
再び同じサイクルを繰り返します。

人の身体にも陰陽は存在します。

身体の表面は陽、体内は陰に分けられますが、
身体表面はさらに前面(陰)と背面(陽)に分けられ
体内では五臓(陰)六腑(陽)、
さらに五臓では心肺が陽、肝・脾・腎が陰に分けられます。

〇陰陽の均衡
陰陽は常に増減し変化をしています。
からだが健康である条件はこの陰陽のバランスがとれていることです。
バランスが崩れると、からだはバランスがとれた状態に戻そうと調整します。

体調が悪くなる、病気になるのは
この陰陽のバランスが大きく乱れていて、
うまく調整できていない状態なのです。

バランスが乱れている状態の例として
●陰が過剰・・冷えが強い、内臓の冷え
●陽が過剰・・暑がる、のどの渇き
●陰が不足・・足裏・手のひらのほてり、のどの乾燥
●陽が不足・・冷え、疲労しやすい

といった体調変化が現れます。

陰の過剰と陽の不足、陽の過剰と陰の不足は
同じような症状が現れますが、
治療方針は違いますので、
他の自覚症状などから総合的に陰陽バランスの乱れを
見極めなければなりません。

総合的判断の要素として五臓の働きの状態を
把握することが必要です。

その五臓の働きを学ぶ上で五行学説を知っておくことが
大切なので次回は五行学説について
お話しする予定です。

余談:
スターウォーズの最新作は見ましたでしょうか、
私は残念ながら、いろいろ用事が重なり
見ることができていません。

スターウォーズをご存知の方は
ジェダイが光でダースベーダーが闇であることは知っていると思いますが、
闇であるダースベーダーは初めから影であったのではありません
影(闇)を明るくする光としてジェダイとなりましたが、
内に潜んでいた闇が表に出ることで
ダークサイドに陥ってしまいました。

しかし、闇になってもすべてが闇で存在することはできないため
光の部分が自身の最後の時に現れルークを救ったのです。

このように、一方に偏りすぎると
あらぬ方向に向かってしまうため
しっかりとバランスをとることが大切なのです。

仕事ばかりしないでたまには息抜きを・・・

来月からプレムアムフライデーが始まります。
うまく息抜きしましょう!!

2017年1月20日 (金)

気血水・・・血・水(津液)

前回は、気の働きについてご紹介いたしました。

今回は、気と同様にからだに必要な基本的物質である「血」「水」
についてお話いたします。

気は、目に見えないエネルギーであり、主にからだの臓腑や
組織の働きを助けるエネルギーと言われ「陽」に属します。

血・水(津液)・精は、全身に栄養や潤いを与える物質で
「陰」に属します。

このように陰に属する「血」の働きは

①からだを潤し養う
 血は全身を巡ってあらゆる場所に栄養と潤いを与え
 良い状態を保ちます。

②精神活動を調整
 血は思考・判断・感情などをの活動を調整する栄養源でもあります。
 血が充実することで精神が安定していきます。


血液と「血」の違い、

漢方診断で血虚(けっきょ)という言葉があります。
これは文字通り「血」が虚(不足)している状態を指しますが

貧血とはイコールではありません。

血液は、気・血・水(津液)を含んでいることであり、
貧血は、漢方では「気血両虚(きけつりょうきょ)」
と表現されます。

当然、血が不足すれば、気も不足するので
気血両虚となるのですが、
貧血と血虚とは、意味合いが異なります。


同じ陰に属する水(津液)とは
全身に必要な水分のことで、具体的に
消化液・唾液・涙・鼻水・汗など体内や体外に排泄される
液体のことで、さらさらしているものを「津」
粘りがあるものを「液」と分けています。

働きとしては、その物質の働きそのもので、
体表面を潤したり、粘膜を保護したりして
からだを潤し、活動を滑らかにします。

血と津液は互いに変化しあっているため、
津液が不足すると血も不足するのですが、

先ほど説明した、
血虚は、「血」が不足した状態であり
「血・津液」が両方不足している状態を

属しているところから「陰虚(いんきょ)」
と呼び、血虚と区別しています。

気・血・津液はお互いに結びつきがあり、

気は、飲食から得られる栄養を主な原料として「血」「津液」
を作る働きがあり。
作られた「血」「津液」は「気」とつながることで、
全身を巡ることができるのです。

これらのことから、漢方中医学では気血水のバランスの乱れを
診断することで、治療する方法があり、
その診断方法を、「気血水弁証」と呼んでいます。

次回は、五臓についてお話いたします。

2017年1月14日 (土)

気血水・・・「気」

前回は、漢方中医学の基礎理念についてご紹介いたしました。

健康とは、大自然との調和や体内バランスが整っている状態であり、
病気になるのは、その調和が乱れたために起こっているのです。

漢方中医学は、血液検査や心電図、CTスキャンなどがない時代から
発展してきた医学ですので、検査値や病理検査を治療の指標と
しているのではなく、自覚症状や体質変化から

「証」を読み取り、体内の変化を探ります。

その証を見極めるために
・八綱弁証
・気血水弁証
・臓腑弁証
・病邪弁証
が必要であることも前回ご紹介いたしました。

今回は、その中の気血水弁証のための要素である
「気血水」について説明いたします。

気血水は、身体の全体を生かしていくために必要な物質です。

「気」は、目に見えないエネルギーのことで、
身体の中で流れている電気もその一部であり、
気配や雰囲気あるいはオーラと言われるものも、
その人が持っている「気」のエネルギーの一つです。

中医学では「気」の持つ働きを大きく5つに分類しています。

①推動作用
気は他の要素である血・水・精などを動かし循環させています。
このことを気の推動作用と呼んでいます。

②温煦作用
気はからだを温め体温を維持する働きがあります。
体温は気の温煦作用が行っているのです。

③防御作用
その名の通り身体を守る働きで、特に体表面にある気の
ことで「衛気(えき)」と呼んでいます。

④気化作用
私たちは食物の中にある気(エネルギー)を
食べることで、体内に取り入れ気・血や水・精を作っていますが、
その食物から必要なものを取り出す作用のことや
体内で不要になったものを排泄物に変化させるのもこの作用です。

⑤固摂作用
気は血や水・精などの液状のものが漏れ出ないように防ぐ働きがあり
そのことを固摂作用と呼んできます。
また、胃下垂や子宮脱などの臓器の下陥が起こらないように
定位置にとどめておく働きもこの作用です。

これら5つが主な気の働きで、これらの働きが充実していると
健康状態が良いということになり、

健康を害している場合には、
その症状の現れ方などから、
「気」が乱れているのであればどの作用が乱れているのかを
診断します。

冒頭でもお話ししましたが、漢方中医学は、
検査値や病理検査などを診断の要素としていないため

自覚症状や体質変化を詳しくお伺いしないといけません。
その為、漢方相談は問診がとても大切なのです。

漢方薬を服用することを考えたら
漢方カウンセリングが充実した薬局・薬店で相談して
漢方薬を選んでもらいましょう。

お近くの薬局はこちらから検索ください。
多摩中医薬研究会会員店
http://tamachuiyaku.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-4636.html

次回は、血の働きについてご紹介します

2017年1月 8日 (日)

整体観について

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漢方中医学の大きな特徴は
大きく分けると
「整体観」と「弁証論治」の2つの考えに総括されます。

これらを基礎として、治療・養生とつながっていくのです。

「整体観」は、2つの側面があります。

①人体と自然環境との関係
人は、自然環境(地球環境・宇宙)の一部であり
気候の変動などの影響を受けます。
その変化に適応できるように
身体はできていますので、
気候の変動などで体調を崩す場合には
その変化に適応する力が弱くなってしまっているという考えです。

②人は一つの有機体
人の身体は、筋肉・骨・血管・内臓・脳・神経・血液や体液・ホルモン
等でからだを動かし維持し、それぞれは独自の機能
を持っていますが、互いに密接に関係しあい有機的に関連をもって
つながっていると考えています。
その為、病状が現れた時にはその部分だけの問題ではなく
関連している器官や組織などにも問題があるのではないか
と中医学では考えています。

整体観は、中医学によって診断や治療を行う際の基本となる考えです。



「弁証論治(べんしょうろんち)」とは

「弁証」とは中医学独特の診察方法である「四診」によって、
病状・体質・舌の状態などの情報を整理して、
病気の原因や性質をどのような「証(しょう)」であるかを判断することです。

「論治」とは弁証によって決定した診断に適した治療方針を立てることです。

「弁証」には様々な方法がありますが、
・八綱弁証
・臓腑弁証
・気血水弁証
・病邪弁証
に分けることができます。

次回は、気血水の働きと関係についてご紹介します。


余談ですが、宇宙についてお話します。
私たちが住んでいる「地球」があるのは「太陽系」
太陽系はもっと大きな銀河系宇宙に属しています。
この銀河系宇宙を別名「天の川銀河」と呼んでいます。
(銀河系の端から端までは10万光年あるそうです)

地球は太陽の周りを365日かけて一周することは皆さんご存知ですが、
その太陽が動いていることを知っていますか、
銀河系は渦を巻くように動いています。
その為、太陽系も移動し続けているのです。

その移動は1秒間に20キロメートル、1年間では約6億キロメートルも
動いているのです。
目指している方向は、こと座とヘルクレス座の間です。

1年間に6億キロメートルも動いているのに、
星座の形が変わらないのは、
それだけ宇宙が広大であるといえます。

しかし、確実に動いていますので、
10万年後には、北斗七星の形が違って見えるそうです。

余談が長くなりそうなので終わりにします。
ありがとうございました。

2017年1月 5日 (木)

中医学とは

中医学って何でしょう?

漢方とどう関係があるの、何が違うの?

漢方とは、中国伝統医学(東洋医学)のことを総称して使う言葉として一般的です。
それは、4世紀ごろに朝鮮半島より伝わり、
日本の風土や民族性などの影響から独自に発展しました。

漢方という言葉は日本発祥のため、
漢方は日本発といいますが、基礎哲学は中国から伝来したものです。

中医学は、漢方の基礎となる学問で
からだを自然界の一部と考え、病気の起こりは自然界との調和の乱れ
が原因と考え、(整体観)

病状の特徴、体質的変化や経過などを観察し
「弁証」と呼ばれる独特な診断を行い、

弁証に合った治療法・治療薬を選択する流れが中医学の特徴です。

西洋医学との違いは、
治療の方向性に大きく違いがあります。

例えば、高血圧症の場合、

西洋医学では、降圧剤と呼ばれる薬によって
血管を拡張したり、ホルモンを抑えたり、利尿を促進することで
血圧を調整して標準値を維持することを目標とします。

一方、漢方薬は
血圧が上がっている体質的原因を探り、
それを改善することを目標としています。

近年は中西統合医療といわれ、
対症療法として西洋薬を用い
体質改善として漢方薬を併用することが
多くなってきています。

西洋医学は、効果が優れていますので、
急性症状にはとても有効です。

しかし、慢性的な病気の場合、
病状を安定させることはできても
根本的な改善につながらない場合が多く
服用をやめると元に戻るのが特徴です。

漢方薬は、急性症状よりも
慢性症状の改善を得意としています。
それは、体質改善することによって
悪化を防いだり、繰り返す病状を改善に導くためです。

西洋医学と中医学の不足をお互いに補いあって
利点を生かした治療が「中西統合医療」です。

今年(平成29年)、漢方中医学について
ブログでご紹介してまいりますのでよろしくお願いいたします。

2017年1月 3日 (火)

本年もよろしくお願い申し上げます

本年もよろしくお願い申し上げます。

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今年は、中医学の基礎的な概念を
わかりやすく、ご紹介する予定です。

漢方中医学を知ると、自分の身体の特徴を知ることができ
状況に合わせた漢方薬の服用や、
普段の養生にとても役立ちますので、
ぜひ、楽しみにしてください。

本年も 多摩中医薬研究会をどうぞよろしくお願い申し上げます。

会員店一覧:http://tamachuiyaku.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-4636.html

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